
英検は意味ないの?現役英会話講師がそのリアルな真実を紹介します!

「英検って意味ないの?」
「英検に合格したらどうなるの?」
こんにちは!めぐみ先生です!
子ども英会話講師をしていると「英検を受ける意味は本当にあるのか?」と英語学習者や保護者の間でよく聞かれる疑問です。
確かに「英検は意味がない」と感じてしまう人も少なくありませんし、そう思ってしまう気持ちも理解できます。
しかし、実際に英検合格によって得られるものは、年齢や立場によっても大きく異なり、人生の様々な場面で活きてくるものです。
この記事では、英検は本当にあなたにとって意味がないのか、現役子ども英会話講師の私がそのリアルな経験から真実をお伝えします。
そして、小学生・中高生・社会人、それぞれの段階で英検合格がどんな価値をもたらすのか、具体的に解説します。
今「英検ってやる意味があるの?」と迷っているあなたにこそ、読んでほしい内容です。次の章から、実際の理由やメリットをわかりやすくお伝えしていきます。
- 英検は意味があるのか?と思っている人
- 今、英検の勉強を頑張っている人
- 英検の勉強を頑張る子どもを持つ保護者
英検は意味がないと思ってしまう3つの理由

英検を合格する目的がないのに受験する
英検が意味がないと思ってしまう理由の1つが、この英検を合格するための目的がないのに受験する受験するときです。この理由は、生徒に聞いてみると実際によく起こるケースです。
このようなことが起こる原因としては、親が子どもに英検を勧めて泣く泣く始めたり、先生の説得により受験を始めることなどです。
このようなパターンは、本人も英検を合格する意味を理解していないため、勉強へのモチベーションも上がることなく、結果的に辛い経験となってしまうでしょう。
英検を受験したものの不合格で終わってしまう
英検を合格するために勉強を始めたものの、不合格が続いてくると、やはり英検は意味があったのだろうか?と思ってしまうもの当然の結果でしょう。
英検は合格するために受験するものです。
経験として受けることも大切ですが、メンタルが維持できるのは2度の不合格までです。そして英検は正しい方法で勉強することで、合格できます。確実に合格を狙っていきましょう。
英検に合格したものの受験やテストの点数は上がらない
英検に合格すると、確実にその級に対応した英語力は上がっています。
ということは、当然、受験やテストの点数が上がるものだと思ってしまいます。しかし、現実には点数が上がらないことがあり、意味がなかったと感じてしまうのです。
なぜこのようなことが起こるかというと、それぞれ出題形式が違うからです。
英検の場合、英語での出題でマークシートで解答しますが、学校のテストの場合、日本語での出題で筆記での解答になります。
学校のテストでは日本語に翻訳して考える必要があったり、テスト範囲を覚えるという記憶力も必要になります。英語力は違いを理解して、それぞれの場面で使い分けることができるとテストの点数も上げることができます。

英語力と応用力、どちらも大事ですね。
小学生が英検合格によって得られるもの

実際に合格できたという成功体験
英検に合格してもっとも得られるのものは、成功体験でしょう。
英検に合格して初めてする英語で書かれたカッコイイ英検の賞状。子どもたちはみんな笑顔になり、自信に満ち溢れた顔になります。
「英語ができない」と思っていた生徒でさえも、この体験は得意であるという認識に変わるほどです。自分の力で得たものは、大きな成功体験となるでしょう。
成績にも反映する英語が得意だという自信
英検に合格すると、「自分は英語は得意なんだ」と多くの子どもが明確に認識します。
その結果、学校での英語の授業でも積極的に手を挙げたり、ALTの外国人講師にも自ら話しかけているようです。
もちろん成績も良い評価となるので、ますます自信に繋がっていきますよ。
次の級も受験するというモチベーション
英検に1度合格すると、自分から次の級の合格を目指すようになります。子ども英会話講師として生徒たちの様子を見ていると、その確率はほぼ100%です。
小学生の場合、英検5級、4級から受験する場合が多いですが、そのまま2級や準2級まで目指し、合格する生徒も多くいます。
小学生の英検合格は、合格しやすい上、小さな1歩が大きな可能性に広がっていくででしょう。

英検4級、5級は不合格になっても1年間無償で再受験など、年々受けやすくなっており、受験者数も増加しています。
中高生が英検合格によって得られるもの

学校のテストの点数が高くなり得意になる
英語力が上がっているので、やはり学校のテストの点数も上がっていきます。しかし、学校のテストで高得点を取るには注意するポイントがあります。
それは英検がマークシート解答になるのに対し、学校のテストは筆記形式であるいうことです。
そのため英語力が上がっていても読み間違えたり、スペルミスの解答により点数が下がってしまうことがよくあります。このあたりは対策は、また今後詳しく記事にしていきますね。
内申点や推薦にとってのプラスの評価になる
中高生にとって受験は重くのしかかる壁になると思います。そこで、プラスの評価になってくるのが、英検の合格証明です。
英検の合格証明は通知表において「意欲・関心・態度」の観点で、プラスの評価になります。また学習の達成度も高く評価されています。
さらに内申点換算や推薦条件として英検取得の明示を求める学校もあり、人生の選択の幅を広げることができるでしょう。
高校・大学の入試で有利になる
入試には英語は欠かすことができません。そのため英検合格を目指す人も多くいるでしょう。英検合格は加点されたり、優遇されるため、入試では有利になるのです。
ここでは東京、大阪、愛知を例に紹介します。
どのように英検を活用できるか知ることで、英検は意味がないと思うことはなくなるでしょう。
大学入試の例
地域 | 学校名(例) | 英検級の対象例 | 優遇内容の例 |
---|---|---|---|
東京 | 上智大・立教大・明治大 | 準1級・2級以上 | 出願資格/英語免除/外得点換算や加点評価 |
大阪 | 関西学院大・近畿大・大阪経済大 | 準1級・2級以上 | 推薦・総合型選抜で英語免除/スコア換算による加点 |
愛知 | 南山大・名城大・中京大 | 準1級・2級・準2級 | 英語試験免除/出願資格条件/外部検定利用入試で有利に働くことあり |
※2025年入試情報調べ
高校入試の例
地域 | 学校名(例) | 英検級の対象例 | 優遇内容の例 |
---|---|---|---|
東京 | 青稜高校など | 準2級〜 | 内申点加点・筆記試験加点/免除 |
大阪 | 関西大倉、梅花、大阪国際など | 準1級・2級・準2級 | 得点読み替え/みなし得点/加点方式 |
愛知県 | 中京大中京、名古屋国際(推薦枠)他 | 2級・準2級 | 得点換算/出願資格(推薦重視) |
※2025年入試情報調べ

実際に多くの生徒が英検によって、大学に合格していきました。
今までの頑張りが活かせれる瞬間で、講師としても嬉しいばかりです。
社会人が英検合格によって得られるもの

就職活動でアピールになり有利になる
英検合格は就職活動でも、英語力はもちろん努力、やり遂げる力の証明としてのアピールとなります。
英検は誰もが知る有名な資格だからこそ、英語を使わない職種であっても意欲の証明になることが強みになります。
最近ではグローバル化が進み、英語の資格が求められる場面は多くなっていますよ。
英語講師・塾講師の採用条件をクリアできる
これは1番イメージが湧きやすい英検資格の活かし方でしょう。英語業界に就職するのであれば、必須ともいえます。
目安の級ですが、子ども英会話であれば2級以上、大人英会話であれば準1級以上が目安となっています。
英会話業界に就職することを決めてから、英検の勉強を始めても間に合いますよ。
社内の英語資格手当の対象となり給与が上がる
最後に紹介するが、英検資格を保有していることで、資格手当になるということです。
英検と聞くと英語業界だけに影響すると思っている人が多いですが、実際には様々な業界で優遇され、必要とされています。
その参考例を紹介します。
英検が資格手当となる業界例
業界・組織 | 英検級対象 | 支給・評価形態 | 金額の目安・概要 |
---|---|---|---|
英会話業界(例:NOVA・ベルリッツ等) | 準1級 / 1級 | 月額手当または報奨金 | 月3,000~10,000円、または入社時に報奨金支給(級により変動) |
教育・出版(例:KADOKAWA) | 英語系資格全般 | 一時金(報奨金) | 1万~最大100万円(特別表彰で最大1,000万円も) |
IT業界(例:富士ソフト、NECなど) | 準1級 / 1級 | 月額資格手当 | 3,000~10,000円/月(TOEICと併用可。記述力重視の企業も) |
JICA(国際協力機構) | 準1級 / 1級 | 月額資格手当 | 準1級:4,000円/1級:10,000円 |
建設業(例:AECなど) | 1級 | 月額資格手当 | 約10,000円/月 |
製造業(例:マツダ、パナソニック) | 準1級 / 1級 | 一時金または手当 | 合格時に5,000〜20,000円の報奨金。 |
※2025年企業情報調べ

多くの業界でメリットとなる英検は、ときに人生に影響する資産になりますね。
まとめ

英検には「意味がない」と感じるときは、誰にでもありますが、実際には年齢や状況に応じて多くのメリットがあります。
小学生の場合は自信や学習習慣、そして英語に対する興味を深めるきっかけを得ることができます。
中高生にとっては入試への影響が大きく、将来の選択肢を広げる武器となります。
社会人の場合、キャリアアップにつなげたり、転職活動で有利に働いたりすることも珍しくありません。また多くの業界でも資格手当として採用しています。
英検の価値は、単なる資格取得にとどまらず、自分の英語力を客観的に示すツールとして、また目標設定や自己成長の手段としても活用可能です。英検を通じて身についた経験やスキルは、これからの人生で大いに役立つものになるでしょう。
この記事がみなさんにとって英検の意味に気づくきっかけになれば、嬉しいです。